ギャレットの6月以降の成績は優秀で、四球が少なければ好調
読売巨人はギャレット・ジョーンズ選手およびスコット・マシソン投手と来季も契約を行った事を発表しました。
ギャレット選手は、高額年俸(約3億円)にも関わらず、当初あまり数字があがらず、同時期に、ギャレット選手よりも年俸が安い中日・ビシエド選手(年俸 約1億7000万円)が打ちまくり、月間MVPを獲得していた事もあり、当初結構叩かれていました。
後半は数字が伸びてきた為、批判も減っていましたので、月別の成績をみていきたいと思います。
月別の年間成績
月 | 打 率 |
本 塁 打 |
四 球 |
出 塁 率 |
OPS | PA/BB |
---|---|---|---|---|---|---|
3・4月 | 0.215 | 5 | 17 | 0.348 | 0.757 | 6.59 |
5月 | 0.241 | 2 | 2 | 0.279 | 0.692 | 30.50 |
6月 | 0.283 | 5 | 4 | 0.340 | 0.949 | 12.50 |
7月 | 0.327 | 3 | 5 | 0.386 | 0.982 | 11.40 |
8月 | 0.264 | 7 | 7 | 0.326 | 0.89 | 13.57 |
9月 | 0.268 | 2 | 4 | 0.302 | 0.729 | 21.50 |
10月 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - |
計 | 0.258 | 24 | 39 | 0.327 | 0.813 | 11.92 |
3-5月の数字は特に打率が低いですね。ただしホームランは3月-4月で5本は滑り出しとしてはよいほうじゃないでしょうか?
ただし、同時期にビシエドは9ホームランを打ってましたので比べられてしまったのは不幸でした。
次に6月以降だけをみてみたいと思います。
6月以降の月別成績及び合計
月 | 打 率 |
本 塁 打 |
四 球 |
出 塁 率 |
OPS | PA/BB |
---|---|---|---|---|---|---|
6月 | 0.283 | 5 | 4 | 0.340 | 0.949 | 12.50 |
7月 | 0.327 | 3 | 5 | 0.386 | 0.982 | 11.40 |
8月 | 0.264 | 7 | 7 | 0.326 | 0.890 | 13.57 |
9月 | 0.268 | 2 | 4 | 0.302 | 0.729 | 21.50 |
10月 | 0.000 | 0 | 0 | 0.000 | 0.000 | - |
計 | 0.277 | 17 | 20 | 0.329 | 0.856 | 14.60 |
普通に優秀です。
6月-10月の打率が0.277、ホームラン17本、OPSが0.856で優秀な成績です。
ホームランは、80試合で17本打ってますので、143試合に換算すると30本に相当します。
3月-5月もまとめてみます。
3月-5月の月別成績及び合計
月 | 打 率 |
本 塁 打 |
四 球 |
出 塁 率 |
OPS | PA/BB |
---|---|---|---|---|---|---|
3月-4月 | 0.215 | 5 | 17 | 0.348 | 0.757 | 6.59 |
5月 | 0.241 | 2 | 2 | 0.279 | 0.692 | 30.50 |
計 | 0.225 | 7 | 19 | 0.324 | 0.734 | 9.11 |
3月-5月の合計で、打率0.225は悪すぎますが、新外国人で日本に馴染む時間と考えれば、しょうがないと考えられます。
月別で見た場合に、3月-4月の数字が飛び抜けていい面があります。PA/BB(何打席に1個フォアボールを選んでいるか)です。
3月-4月は、6.59打席に1つフォアボールを選んでいますが、年間だと11.92打席に1つフォアボールとなっています。
大リーグ時代のPA/BBを見てみましょう。
MLB時代のPA/BB
年 | チーム | 打 席 |
四 球 |
PA/BB |
---|---|---|---|---|
2007 | ツインズ | 84 | 6 | 14.0 |
2009 | パイレーツ | 358 | 40 | 9.0 |
2010 | パイレーツ | 654 | 53 | 12.3 |
2011 | パイレーツ | 478 | 48 | 10.0 |
2012 | パイレーツ | 515 | 33 | 15.6 |
2013 | パイレーツ | 440 | 31 | 14.2 |
2014 | マーリンズ | 547 | 46 | 11.9 |
2015 | ヤンキース | 152 | 8 | 19.0 |
計 | - | 3228 | 265 | 12.2 |
http://www.baseball-reference.com/
大リーグ時代はPA/BBは12.2です。NPBの3月-4月の6.59が異常だったんですね。理由としては、日本の投手が、ヤンキースから来た選手を怖がり過ぎた事と、ギャレット自信が異国の地に来て慣れようとしすぎて、自分のスタイルを忘れてしまった事が原因でしょう。
2017年は、最初から自分のスタイルでいけばスタートから走ることが出来ると考えれれますが、相手チームから考えれば、フォアボール覚悟でくさいところをついていけば、封じることが出来るかもしれません。注目していきたいです。
巨人は、この選手を今年の約半額の約1.6億円で契約出来たのはかなりお得です。