読売ジャイアンツ 山口俊の本当の年俸は?
巨人の山口俊の暴行事件に対する処分が決まりました。
8/18から今季終了まで出場停止とし、罰金が、暴行事件を起こした7/11から、出場停止期間前日となる8/17までの間を1日あたり年俸1/300で、都合38日間なんで、年俸の38/300が罰金で、減俸は、出場停止期間となる8/18-11/30の間の1日あたり年俸1/300で、都合105日なんで、年俸の105/300が減俸となります。
その為、あわせて、年俸の143/300が減俸と罰金の合計となりますので、年俸のほぼ半額が持って行かれる事になり、それは1億円以上となるとのことです。
ここで「???」なんですが、山口俊投手の年俸は、8,000万のはずではと。フリーエージェントで横浜DeNAベイスターズから移ってきた為、ルール上、初年度は前年度の同じ年俸8,000万のはずです。
FAした時の契約では、推定で3年7億と言われていましたが、他のFA移籍選手と同じように年俸はエレベーター式で、初年度は8,000万で、翌年から年俸が上がる契約と見られていました。
今季の年俸8,000万として計算すれば、3,800万程度の減俸罰金のはずでしたが、1億以上の減俸罰金となっていますので、異常に高い年俸だった事がわかりました。
仮に減俸年額が1億とすると、年俸は2億1千万となります。流石に、菅野投手の年俸2億3千万は超えないと思いますので、今年の山口俊投手の年俸は、2億1千万〜2億3千万といったところで、FAのルール無視の年俸じゃないかと思ったんですが、ルールは下記のようです。
フリーエージェント規約
第7条(選手契約の条件)
FA宣言選手と選手契約を締結する球団は,当該選手の参稼報酬年額を日本プロフェッショナル野球組織に所属する球団での同選手の直前シーズンの統一契約書に明記された参稼報酬年額(以下「前参稼報酬年額」という。)を超える額とすることはできない。ただし,球団が当該選手の前参稼報酬年額及び稼働成績に関する特別な事情をコミッショナーに文書で申請し,コミッショナーがこれを認めた場合は,本条の制限を超える参稼報酬年額で選手契約を締結することができる。
特別な事情をコミッショナーに申請して認められたって事ですね。
じゃあ特別な事情って何かってところですが、思いつかないですね。今回の件を除いて考えれば、例えば前年度の年俸が前々年度の怪我の為とかで大幅に抑えられていたとかあれば考えられますが、そのケースにはあてはまりません。そもそも山口俊投手のベイスターズ時代の最高年俸は1億なんで、いろいろな理由をつけて申請しても、それがマックスでしょと思います。
先発に転向して間がない事から、先発として正当に評価された年俸じゃないから特例として、前年度の年俸を超える事を認めて下さいとでも申請すればよいんでしょうか?
ちょっと無理がありますね。。
結局、中日ドラゴンズと獲得競争となって上積みしたと言われていますので、今回はマネーゲームで勝つために、抜け穴となる「特別な事情」を申請していたのか、若しくは、毎回、FAで獲得するときにはこの手法を使っていたのかですが、毎回使ってるから、「特別な事情」を作り出すのも、慣れたものなんでしょうね。
こんな抜け穴のある制度であれば、いっそ年俸上限無しにしたほうが、わかりやすくてよい気がします。
ちなみに、なぜ1/300単位なのかですが、プロ野球選手(NPB)の契約期間は2/1〜11/30で、約300日となる為、1日あたりの報酬を年俸の1/300として計算したって事ですね。
この罰金はどこに払われるんですかね?減俸については巨人の支出が減るだけですし、罰金も球団にたいして支払わられるとするならば、働きが悪い選手の年俸を後から弄った事になります。
来年からの年俸も減俸として見直されるといった情報もありますので、特をしたところがあるとすれば、巨人球団ですね。
裏金問題、賭博問題とあり、今更この程度の(この程度は言い方がわるいですが、巨人からしたらです)不祥事くらい、何ともないでしょう。唯一あるとすれば、FA選手獲得の際に、前年度の年俸を無視していた事がバレた事くらいでしょうか?