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主に野球(NPB)に関する事を、チームに関係なしにいろいろと書いていきます。

森福投手の対右は本当に悪化しているのか?

読売巨人にFA移籍する事が決まった森福允彦投手ですが、対右の成績が悪化しているといわれていますので、成績をまとめてみたいと思います。

ちなみに、森福投手は、愛知県豊橋市出身で、2006年の大・社ドラフト4巡目でソフトバンクホークに入団した選手ですが、このあたりの話しは、下記のエントリーでまとめています。
goronews.hatenablog.com

まず、全体の成績を見てみたいと思います。

総合成績



S H

WHIP
2007 7 0 0 0 0 1.50 0.67
2008 6 0 0 0 0 6.75 2.25
2009 13 0 0 0 2 4.91 1.36
2010 36 3 1 0 5 2.59 0.91
2011 60 4 2 1 34 1.13 0.86
2012 65 2 5 17 24 1.39 0.98
2013 57 3 2 0 15 2.58 0.90
2014 58 2 1 0 15 3.02 0.97
2015 32 0 2 0 14 5.82 1.65
2016 50 2 1 0 16 2.00 0.93

S:セーブ H:ホールド

2015年には悪化していますが、主戦力となった2010年以降は素晴らしい成績で、2015年以外はWHIPが1.0を切っています。ホント素晴らしい成績ですね。

次に、対左打者をみていきます。

対左打者


右/左














K/BB
2007 対左 0.000 9 7 0 0 3 0 2 -
2008 対左 0.083 14 12 1 0 2 2 0 1.00
2009 対左 0.182 25 22 4 0 9 2 0 4.50
2010 対左 0.164 63 55 9 2 25 3 1 8.33
2011 対左 0.152 83 79 12 1 25 2 1 12.50
2012 対左 0.221 91 77 17 0 29 4 1 7.25
2013 対左 0.167 111 102 17 0 32 3 3 10.67
2014 対左 0.170 105 100 17 1 33 2 0 16.50
2015 対左 0.269 54 52 14 2 13 2 0 6.50
2016 対左 0.242 99 91 22 1 22 2 1 11.00

2015年、2016年の被打率は対左もいうほどよくはないですね。ただ、2016年のK/BBは、11.0でこれは滅茶苦茶いい数字で、対左は、奪三振率が高く、与四球が少ない事がわかります。

対右打者


右/左














K/BB
2007 対右 0.214 15 14 3 0 4 1 0 4.00
2008 対右 0.533 19 15 8 0 1 4 0 0.25
2009 対右 0.364 24 22 8 1 2 1 1 2.00
2010 対右 0.221 125 113 25 3 20 7 2 2.86
2011 対右 0.218 128 119 26 2 20 8 0 2.50
2012 対右 0.184 144 125 23 1 26 13 2 2.00
2013 対右 0.233 96 86 20 3 19 7 1 2.71
2014 対右 0.246 81 61 15 1 14 12 3 1.17
2015 対右 0.458 25 24 11 0 3 1 0 3.00
2016 対右 0.250 6 4 1 0 1 0 2 -

対右ですが、これは昔からあまりよくないですね。対左では、K/BBが非常によい数字でしたが、対右は悪いです。これは悪化しているというより、昔からよくないです。

対左と対右の大きな違いは、フォアボールですね。対左ではほとんど歩かせませんが、対右ではかなり歩かしてます。

そして、2015年、2016年の一番の注目ポイントは、対右の登板数が少ないことです。森福投手はこの左のワンポイント的な使い方に不満を持っていて、FAするきっかけにもなったと報道されていますが、この数字ではしょうがないかなと感じます。

工藤監督が就任した2015年は、対右の被打率が0.458ですからね。フォアボールもありますので、約半分出塁を許しています。

パリーグよりもセリーグは、DHがない分、優秀な代打が揃っていると言われています。山口 鉄也投手との兼ね合いもありますが、森福投手が出てきた時には、右の代打の切り札が出てくる事になります。森福投手が、巨人に入団して活躍できるかは、対右の与四球を減らす事が最低限必要ですね。

楽しみにみていきたいと思います。

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