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主に野球(NPB)に関する事を、チームに関係なしにいろいろと書いていきます。

2016年投手成績とドラフト順位の関係【セリーグ編】

ドラフトの順位と、投手成績の関係を見てみたいと思います。

打撃成績とドラフト順位の関係は下記のエントリーで
2016年打撃成績とドラフト順位の関係【セリーグ編】 - レフトへライナー
2016年打撃成績とドラフト順位の関係【パリーグ編】 - レフトへライナー

【先発投手】※規定投球回数に到達した選手のみ

No 選手名 チーム プロ入り前 ドラフト順位 防御率
1 菅野 智之 大卒 2012年 1位 2.01 9 6
2 ジョンソン - - 2.15 15 7
3 野村 祐輔 大卒 2011年 1位 2.71 16 3
4 田口 麗斗 高卒 2013年 3位 2.72 10 10
5 岩貞 祐太 大卒 2013年 1位 2.9 10 9
6 メッセンジャー - - 3.01 12 11
7 黒田 博樹 大卒 1996年 2位 3.09 10 8
8 石田 健大 De 大卒 2014年 2位 3.12 9 4
9 藤浪 晋太郎 高卒 2012年 1位 3.25 7 11
10 井納 翔一 De 大卒社会人 2012年 3位 3.5 7 11
11 能見 篤史 高卒社会人 2004年 自由獲得枠 3.67 8 12
12 小川 泰弘 大卒 2012年 2位 4.5 8 9

各条件でのドラフト順位の平均を出していきますが、ドラフトの制度の変更があった為、高校生ドラフトの順位は、倍として計算。例えば、高校ドラフト2位は、4位として計算を行い、自由獲得枠は1.5位として計算、希望枠は1位として計算しています。

「順位」と「巡目」問題もありますが、単純化する為に全て順位で統一させてもらいました。

結果としては、下記となります。

各条件 ドラフト平均順位
規定投球回数に到達した選手 1.75位
高卒で入団した選手 2位
高卒独立リーグ、大卒、大卒社会人選手 1.69位
防御率1-5位の選手 1.5位
2桁勝利の選手 1.75位

考察

規定投球回数に到達するようなローテーションの中心となるような選手はドラフト2位までに取る必要がある事があります。

順位のほかにも重要な点があります。大卒の選手が多いです。高卒でそのままで入団した選手は2名しかいません。

大卒社会人:1名
大卒:6名
高卒社会人:1名
高卒:2名

もちろん例外もあります。

巨人の田口投手です。高卒で、ドラフト3位ですからね。しかも高卒3年目。素晴らしいです。田口投手以外の高卒投手は、藤浪投手だけです。

次に中継ぎ投手、ホールドポイント上位10選手を見ていきます。

No 選手名 チーム プロ入り前 ドラフト順位 防御率 ホールド
1 マシソン - - 2.36 8 4 41
2 ジャクソン - - 1.71 5 4 37
3 ルーキ - - 3.06 6 6 33
4 三上 朋也 De 大卒社会人 2013年 4位 2.61 2 4 32
5 田中 健二朗 De 高校生 2007年 高校生1巡目 2.45 5 3 23
5 須田 幸太 De 大卒社会人 2010年 1位 2.68 5 3 23
7 今村 猛 高卒 2009年 1位 2.44 3 4 22
8 ヘーゲンズ - - 2.92 7 5 19
9 髙橋 聡文 高卒 2001年 8巡目 3.76 3 1 20
10 又吉 克樹 大卒独立リーグ 2013年 2位 2.8 6 6 16
各条件 ドラフト平均順位
ホールドポイント10位までの選手 3位
高卒で入団した選手 3.6位
大卒独立リーグ、大卒社会人選手 2.3位

考察

予想通りですが、やはり先発投手よりもドラフト順位が低いですが、それでも、ドラフトの平均順位は3位で、4位以下は、ベイスターズの三上投手の4位と、タイガース髙橋投手の8位のみです。髙橋投手の8位がなければ、平均順位は2位に跳ね上がります。

意外と、中継ぎ投手もドラフト上位の選手が多いことがわかります。


最後に抑え投手を見ていきます。セーブ上位10位までの選手です。

No 選手名 チーム プロ入り前 ドラフト順位 防御率 セーブ
1 澤村 拓一 大卒 2010年 1位 2.66 6 4 37
2 中﨑 翔太 高卒 2010年 6位 1.32 3 4 34
3 山﨑 康晃 De 大卒 2014年 1位 3.59 2 5 33
4 マテオ - - 1.8 1 3 20
5 秋吉 亮 大卒社会人 2013年 3位 2.19 3 4 19
6 田島 慎二 大卒 2011年 3位 2.44 3 4 17
7 オンドルセク - - 2.45 3 1 11
8 ドリス - - 2.12 3 3 8
8 福谷 浩司 大卒 2012年 1位 4.05 1 2 8
10 藤川 球児 高卒 1998年 1位 4.6 5 6 3
各条件 ドラフト平均順位
セーブ数10位までの選手 2.28位
高卒で入団した選手 3.5位
大卒、大卒社会人選手 1.8位

考察

これも予想通りですが、先発投手よりもドラフト平均順位が低くて、中継ぎ投手よりも高い、平均順位2.28位となりました。

高卒の投手が広島カープの中崎投手と、阪神タイガースの藤川投手しかいないのは、意外と少ないなといった感じです。

先発投手、中継ぎ投手、リリーフ投手とみてきましたが、中心選手はやはりドラフト上位で取られている事がわかりますね。そして、高卒でプロ入りした選手がここにあまり出てこないのは、少し驚きでした。

もちろん、ここに出てくる選手だけで試合をしている訳ではないので、結論ではないですが、大卒以上の選手を中心にドラフトで取っていくのは、戦略的にそれほど間違ってないように見えます。

パリーグの投手は、また別途見ていきたいと思います。

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