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主に野球(NPB)に関する事を、チームに関係なしにいろいろと書いていきます。

新人王と特別表彰選手の成績比較

新人王(最優秀新人)は記者投票で決まりますが、新人王以外の選手で素晴らしい成績を上げた選手がいると、連盟特別表彰で、特別表彰される事があります。

今までの例を見ていきたいと思います。

1987年

選手 チーム 試合 完投 完封 イニング 防御率 WHIP
新人王 阿波野秀幸 近鉄 32 22 3 15 12 249.2 2.88 1.08
特別表彰 西崎幸広 日本ハム 30 16 4 15 7 221.1 2.89 1.12

世代的に、この辺から記憶があるんですが、どっちが相応しいか一般紙でも話題になっていた記憶があります。勝ち星同じで、防御率もほぼ同じですからね。それにしても今の時代から考えると、完投数が信じられない位に多い。

ちなみに、私は西崎派でした。
でも成績というよりも西崎が男前だったんで、それで西崎派だったような記憶があります。

1990年

選手 チーム 試合 先発 完投 完封 セーブ イニング 奪三振 防御率 WHIP
新人王 野茂英雄 近鉄 29 27 21 2 18 8 0 235 287 2.91 1.17
特別表彰 潮崎哲也 西武 43 1 0 0 7 4 8 102.2 123 1.84 1.07
特別表彰 酒井光次郎 日本ハム 27 24 9 3 10 10 0 171.2 103 3.46 1.18
選手 チーム 試合 本塁打 打点 打率 出塁率 長打率 OPS
特別表彰 石井浩郎 近鉄 86 22 46 0.300 0.410 0.605 1.015

他の選手も素晴らしい成績なんですが、野茂が投手タイトル独占的な活躍でしたからね。それにしても完投数と奪三振数がやばい。

1992年

選手 チーム 試合 先発 完投 完封 セーブ イニング 奪三振 防御率 WHIP
新人王 高村祐 近鉄 28 28 3 1 13 9 0 180 153 3.15 1.26
特別表彰 若田部健一 ダイエー 27 27 13 2 10 13 0 193.1 97 4.00 1.31
特別表彰 河本育之 ロッテ 40 0 0 0 2 4 19 76.2 91 2.58 1.25
選手 チーム 試合 本塁打 打点 打率 出塁率 OPS
特別表彰 片岡篤史 日本ハム 125 10 53 0.290 0.342 0.755

これはあまり記憶に無いんですが、これは揉めそうな感じですね。若田部が10勝を上げて、完投数は多いですが、負け越してるのが印象的には悪いですね。

河本も、デビュー戦で7連続奪三振で、4月にいきなり月間MVP、そして、片岡の成績も素晴らしいので、例年であれば両者とも新人王ですね。

1998年

選手 チーム 試合 先発 完投 完封 セーブ 防御率 WHIP
新人王 川上憲伸 中日 26 25 4 3 14 6 0 2.57 1.08
特別表彰 小林幹英 広島 54 0 0 0 9 6 18 2.87 1.05
選手 チーム 試合 本塁打 打点 打率 出塁率 OPS
特別表彰 高橋由伸 巨人 126 19 75 0.300 0.356 0.852
特別表彰 坪井智哉 阪神 123 2 21 0.327 0.383 0.797

1998年はハイレベルで有名な年ですね。

大学時代からのライバル川上憲伸と高橋由伸ですが、川上憲伸が22打数1安打と高橋由伸を完璧に抑えた事が川上憲伸に票が集まった原因とも言われました。

ちなみに、その1安打は完璧なホームランでした。それにしても、川上憲伸が高橋由伸に対して投げるときのスイッチの入り方は凄かったですね。

そして、素晴らしい成績にも関わらず2人の影に隠れましたが、坪井智哉は3割2分7厘、小林幹英は9勝18セーブですから、ため息が出るくらいハイレベルな争いです。

1999年

選手 チーム 試合 先発 完投 完封 防御率 WHIP
新人王 松坂大輔 西武 25 24 6 2 16 5 2.60 1.17
特別表彰 川越英隆 オリックス 26 25 8 2 11 8 2.85 1.16

松坂大輔が最多勝を取ってますので文句なしってところですが、川越英隆が11勝 防御率2.85ですから、こちらも例年であれば文句なしに新人王って感じです。

ちなみにこの年のセリーグの新人王は、20勝を上げた上原浩治でしたが、岩瀬仁紀は10勝を上げたにも関わらず特別表彰無しでしたね。この時はまだホールドとかがありませんでしたが、ホールドがあれば最優秀中継ぎ投手のタイトルとともに、確実に特別表彰だったでしょう。

2007年

選手 チーム 試合 完投 完封 奪三振 イニング 防御率 WHIP
新人王 田中将大 楽天 28 4 1 11 7 196 186.1 3.82 1.35
特別表彰 岸孝之 西武 24 2 2 11 7 142 156.1 3.40 1.19

2007年は、田中将大、岸孝之どちらも11勝で防御率は岸孝之のほうがよかったんですが、年齢が若いことと、奪三振数で田中将大が圧倒した為に、田中将大が新人王を獲得と言われましたが、得票数を見ると、田中将大が163票、岸孝之が5票とちょっとありえない大差がつきました。

これは、田中将大は高校野球のスターだった事が一番の要因でしょう。

2008年

選手 チーム 試合 セーブ ホールド 防御率 WHIP
新人王 山口鉄也 巨人 67 11 2 2 23 2.32 0.99
選手 チーム 試合 本塁打 打点 盗塁 四球 打率 出塁率 OPS
特別表彰 坂本勇人 巨人 144 8 43 10 28 0.257 0.297 0.650

成績からすると、坂本勇人はあえて特別表彰するまでもない成績ですが、ショートで144試合フル出場した事が評価されたようです。

記者投票の結果は、山口鉄也が91票、坂本勇人が49票、岩田稔が32票、前田健太が23票ですが、岩田稔は規定投球回をクリアして10勝を上げていますので、坂本勇人より、岩田稔を評価するべきだと思うんですけどね。

ちなみに、坂本選手の成績を見て思ったんですが、この時はフォアボールが少ないんですね。中日ドラゴンズの京田選手がヒット数は多いのにフォアボールが選べないと言われていますが、坂本選手のように長打が増えてくれば、京田選手の出塁率も改善してくるでしょうね。当たり前ではありますが。

2011年

選手 チーム 試合 先発 セーブ ホールド 防御率 WHIP
新人王 牧田和久 西武 55 10 5 7 22 1 2.61 0.95
特別表彰 塩見貴洋 楽天 24 24 9 9 0 0 2.85 1.15

2011年は、牧田和久が5勝22セーブで新人王を獲得しましたが、塩見貴洋は規定投球回をクリアして9勝を上げましたので特別表彰されました。

塩見貴洋が特別表彰された事自体には文句ないんですが、それであれば、その他にも表彰したほうがいい選手はいるでしょとは思います。

2012年のパ・リーグでは益田直也(千葉ロッテマリーンズ)がともに新人最多記録となる72登板、41ホールドを記録し新人王を獲得。8勝1敗、防御率1.07の成績を挙げた武田翔太(福岡ソフトバンクホークス)が特別表彰(優秀新人賞)された。

2012年

選手 チーム 試合 先発 セーブ ホールド 防御率 WHIP
新人王 益田直也 ロッテ 72 0 2 2 1 41 1.67 1.06
特別表彰 武田翔太 ソフトバンク 11 11 8 1 0 0 1.07 0.98

2012年は、益田直也が中継ぎとして大活躍した為、新人王を獲得しましたが、やっと中継ぎ投手の地位が上がってきたなって感じです。ホールドが記録としてなかったら、規定投球回には全然足りませんでしたが、武田翔太だったでしょう。

ちなみに獲得票は、益田直也が116票、武田翔太が80票と、意外と武田翔太の票が伸びたんですよね。中継ぎの地位が向上したとはいえ、やはり先発が有利はかわりません。

2013年

選手 チーム 試合 先発 完投 完封 防御率 WHIP
新人王 小川泰弘 ヤクルト 26 26 4 3 16 4 2.93 1.12
特別表彰 菅野智之 巨人 27 26 1 0 13 6 3.12 1.15
特別表彰 藤浪晋太郎 阪神 24 23 0 0 10 6 2.75 1.18

神宮開催のオールスターの為、普通考えれば小川投手が先発ですが、全セ監督の原辰徳氏が、小川投手は「まだ早い」といって、同じ新人で、小川投手よりも成績が劣った菅野投手を先発させた事が親類優先かよと思ったことが、思い出せれます。

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